ここ最近その名前を頻繁に耳にするようになったChatGPT。
ChatGPTのような大規模言語モデルを用いたチャットAIが活用されることによって多くの労働者に影響を与えるというニュースもありました。
そもそもChatGPTとは何なのか?という状態だったのですが、ChatGPTのサイトでは以下のように説明されています。
ChatGPTは、OpenAIが開発した言語モデルで、テキストベースのクエリに応答して自然言語の応答を生成するように設計されています。これは、自然言語処理(NLP)として知られる人工知能の広い分野の一部であり、人間の言語を理解し解釈することをコンピュータに教えようとするものです。
ChatGPTは、Transformerと呼ばれる深層学習アーキテクチャを使用して構築されており、言語のパターンを学習して、一貫性のある人間のようなテキストを生成することが可能です。膨大なテキストデータのコーパスで学習されているため、一般的な知識の質問からより複雑な会話のトピックまで、さまざまなプロンプトに対する応答を生成することが可能です。
ChatGPTの主な用途の1つはチャットボットで、自動化されたカスタマーサービスやFAQへの回答、あるいはユーザーとの自由な会話に使用することができます。しかし、テキストの要約、言語翻訳、コンテンツ作成など、他のNLPアプリケーションでも使用することができます。ChatGPTは、NLPの分野における重要な進歩であり、コンピュータやデジタルシステムとの関わり方に革命をもたらす可能性を持っています。
ChatGPT – Advanced AI Chatbot by OpenAI (chat-gpt.org)よりWhat is ChatGPT?をDeeplにて日本語訳
将来的には大きな影響を受けるのは間違いないとは思いますが、現状ではどうなのか、試してみました。
以下の質問をChatGPTにしました。
Q.車両総重量7500kgのトラックには法規ではどのような突入防止装置の装着が求められていますか?
それに対する答えは以下の通りでした。
A.一般的に、車両総重量7500kgのトラックには、以下の突入防止装置の装着が法規で求められています。
1.フロントガード:トラックの前部に装着されるバンパー状の装置で、歩行者や他の車両との衝突時に、衝撃を緩和する ためのものです。
2.サイドガード:トラックの車体下部に装着され、側面からの衝撃を吸収するためのものです。
3.リアガード:トラックの後部に装着され、後方からの衝撃を緩和するためのものです。
これらの装置は、車両安全基準や道路交通法などの法規に基づき、装着が求められています。装着しない場合には、法的な罰則が課せられる可能性があります。
まずは質問に対してちゃんと回答が返ってきたことに驚きました。回答に誤りも含まれてはいますが、少なくともこちらが聞きたいと思ったことを質問の文章から読み取っています。突入防止装置が回答の「3」だけでなく前部潜り込み防止装置や巻込防止装置についても触れていますが、これは英語で質問を日本語にするような処理が入っていて「突入防止装置≒リアバンパー」となっていないからかもしれません。
さて、ふと同じ質問をもう一度したらどうだろうかと思いしてみました。すると…
A.日本国内の法規において、車両総重量7500kgを超えるトラックには次のような突入防止装置の装着が求められています。
1.フロントガード
トラックの前部に取り付けられ、歩行者や自転車などが車両に衝突した場合に、衝突エネルギーを吸収して被害を軽減するための装置です。
2.サイドガード
トラックの側面に取り付けられ、歩行者や自転車などがトラックの下に巻き込まれるのを防止するための装置です。
3.リアガード
トラックの後部に取り付けられ、後方から追突された場合に、追突エネルギーを吸収して被害を軽減するための装置です。
これらの突入防止装置は、車両総重量7500kgを超えるトラックには法律で義務付けられており、取り付けることが求められています。
質問が同じなら同じ答えが返ってくるかと思いきや1回目の質問よりもより洗練された日本語らしい回答が返ってきました。ユーザーが何万回何億回と質問をするたびにフィードバックが行われると物凄い勢いで改善が繰り返されていく…考えただけでも恐ろしいシステムです。
ただ最終的に回答の真偽の判断は使用者側に委ねられています。今後日本の法規のデータも取り込まれていけば回答の精度はどんどん高まっていくでしょうが万一その「答え」が正しくないことが後でわかっても誰も責任を取ってくれません。少なくとも「精査」の作業はチャットAIが普及しても人間側に残ると考えています。
とはいえ情報収集担当としてはとても優秀なのは間違いなさそうです。チャットAIが出した答えに「なるほど、そんな方法があったか!」と唸る日もそう遠くはないと思うと怖いと思う反面わくわくするな、とも思います。