7年半あまり勤めた輸入代理店を退職するにあたって「いろいろやってもらって助かった」という声をもらいました。
全てが本音であったかはさておき…
話を聞いていくと顧客に提出する承認申請図やNALTECに出す外観図を描けることが有難かったという声が多かったです。自分が担当するまでは外観図を外部の設計事務所に出していて製作には3,4日はかかっていました。図面が欲しい人と図面を描く人の間に発注担当が1人入ることで意図が正確に伝わらず描き直しということもあったと記憶しています。それが言外の意図を汲んだ上で早ければ2,3時間で描いて渡していましたから依頼者側としては有難かったのだろうと思っています。
在籍していた時に何の仕事が一番価値があったのだろうと考えるとNALTECと折衝を重ねて恙なくナンバーを付けて納入できるよう動いたことが挙がるのは間違いありません。実際「残る側」からもそのようなコメントをもらいました。ただ、納車までの作業をどのような流れで進めていくかを色々考えて進めていったのですがそこについての言及はありませんでした。
・排ガス試験を日本車両検査協会で受けるか日本自動車研究所で受けるか
・一度予備検査を受けるか現地一発新規検査登録のち即日構造変更とするか
予備検査のパターンでも予備検査を受けたのち形状変更して再予備検査、現地では書類登録のみで登録といったこともやりました。部品の取り付け等の細かいものは工場側で顧客要望に基づき作業していましたが、検査までの流れの方針決定は着任からずっと担当していました。いろいろ知恵を絞ってやってきたつもりでしたがそこはあまり「社内の」人には響かなかったようです。
作業の時間を捻出したりですとか新規検査の日と納入日が同日だった場合の予定の組みやすさとか、何もしなかった場合と比べるとご利益はあったと思うのですが…そう思うとちょっと残念な気もします。