同一車種の並行輸入届出を複数個所に行うとどうなるか

かつて、NALTEC本部の方に「事務所によって見解が異なることはありません」と断言されたことがあります。

その方がどのようなつもりでそう仰ったのかはわからないのですが、実際のところ陸事に来ている方が薄々感じているように陸事によって判断が異なるといったことも場合によってはあると思っています。

過去、車台番号が連番の車を輸入してその登録の対応を行ったことがありました。乗用車とかですと1か所の陸運支局で全台予備検査をして各地で書類登録、となるのですがその車は予備検査を受けることが難しい車で各登録地の陸事に書類を提出しました。

北は北海道検査部から、関東検査部、中部検査部、近畿検査部、南は九州検査部までと広範囲に亘りました。

全ての事務所が同じ見解だとすれば1か所で書類審査が通ったらあとは同じものを出せば書類審査は通るはずです。もちろん届出のあと決裁まで何の連絡もなかったというところもありました。しかし、「これだけでは足りない」と追加の書類を求められたところが殆どでした。中には「追加の書類がないとこのブレーキ試験の成績書だけでは…」と仰るところもあり冷や汗をかいたものです。

大枠で他と違う書類を求められたことはありませんでしたが、担当検査官の審査事務規程の解釈の違いで求められる書類も若干違うというのが正直なところではないでしょうか。

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