先週古巣の人と会う機会がありまして在籍中に関わった車の話になりました。
といっても納入は今年に入ってからだったので現車は見ていません。
もっというと製作の打ち合わせにすら出ていません(退職後に行われたため)。やったことは顧客の要望を踏まえたカスタマイズについて登録地のNALTEC事務所に確認しに行ったことだけです。
そんな車について「予め事務所に話を通しておいてもらって助かりました。」と。
その時話をした検査官は異動になって検査登録の段階ではいらっしゃらなかったそうなのですが、情報が後任検査官に引き継がれていたのですんなり登録できたとのことでした。
確か訪問にあたり顧客要望を踏まえた四面図案を作成して確認しておきたい点を10個近くピックアップして新幹線に乗って向かったのでした。応対して下さった検査官はその場でこちらの質問に対して明快に回答した上に事務所内にも「それでいいよね」というような念押しをしてくださり「事務所の統一見解」をその場で得られたわけです。
一品ものの車両のプランを持ってどのタイミングで検査を受ける事務所に確認にいくかは当然ですが人によるでしょう。中には事前の書類審査の対象にならなければ当日いきなり持っていく猛者もいるかもしれません。この時は顧客との商談がまとまってすぐの登録の1年前でしたが、勇み足は避けたいもののなるべく早く相談に行くのがいいと個人的には思っています。結果として検査官から指摘を受けて設計変更が生じたとしても時間があれば何とかなる可能性が高まるのは言うまでもないことです。
同時に予め確認しておきたい点をピックアップしておくことも大事だと思っています。図面を持って行って検査官に「何か注意しておいた方がありますか?」と聞くのも一つの方法ではありますがいきなり図面を見せられてコメントしろと言われても懸念事項が網羅できるかというとそれはやっぱり難しいと思いますので。